■ 握力と体の関係
1. 全身の筋力のバロメーター
握力は、単に手の力だけではなく、前腕・上腕・肩・背中・体幹に至るまでの筋肉の連動で生まれます。つまり、握力が弱いというのは「体幹の筋力が弱っている」可能性を示すこともあります。
2. 神経系の状態
握力の左右差や急激な低下は、頚椎のゆがみや神経伝達の問題を示唆することもあります。たとえば、首や肩のコリ、手のしびれといった症状が出ているとき、握力にも影響が出る場合があります。
3. 血流と代謝
握力の低下は、末梢の血流の悪化とも関係があります。血流が悪くなると筋肉の機能が落ち、疲れやすくなり、握力も弱くなります。
■ 整体によるアプローチ
整体では、握力の改善を通して、全身のバランスや機能を整えるアプローチを行うことがあります。
・【骨格調整】
背骨や骨盤のゆがみを整え、神経や血管の圧迫を減らすことで、手先までの血流と神経伝達をスムーズにします。
・【肩・腕・手首の調整】
特に肩関節、肘関節、手首の可動域を広げ、前腕の筋肉にアプローチすることで、握力にダイレクトに作用します。
・【筋膜リリース・ストレッチ】
筋肉や筋膜の癒着を解放し、腕全体の可動域と筋力を引き出します。
・【自宅でできるトレーニング指導】
握力を高めるためのトレーニングや体幹の強化方法を指導してくれる整体もあります。
■ 握力と健康寿命の関係
近年の研究では、握力が強い人ほど健康寿命が長く、認知機能も高い傾向があることが分かってきています。逆に、握力が急に弱くなる場合、隠れた疾患(糖尿病、神経疾患、心血管系のトラブルなど)のサインであることもあるので、軽視せずにケアすることが大切です。
まとめ
- 握力は体の健康状態を映す「鏡」
- 整体で体のバランスを整えると、握力も改善することがある
- 握力低下は体幹や神経、血流、ストレスなど様々な原因と関係
- 健康寿命をのばす指標としても重要